繕いの工程です。
断面に塗った漆が固化すると つぎは工具で研ぎます。
接着し易くするため。砥石を使うのが正統だけれども、ぼくは電動工具を使ってます。
◆接着剤をつくります。
白い粉は「小麦粉」です。液体は「水」。
混ぜます。
◆そこに、漆を練りこんでゆきます
透明漆が、いま、手持ち残量少ないので黒漆を使います。
◆割れ断面に接着漆を塗ってゆきます。
◆くっつけます。はみ出した接着剤は、綿棒で拭き取ります。
◆固化中にずれないように テープで固定します。このまま一ヶ月から二ヶ月自然固化。絶対安静です。完全固化してから次の工程に入ります。接着剤に水が含まれてるので。風呂へ入れる必要は無いです。
◆
この皿は、欠損アリ。欠損部分は、新たに創ります。
今回の写真の皿は、二枚とも 会社のようなもの「野宿野郎」主宰のK女史依頼。
繕い仕事は、ぼくの作品をいくつか持ってくれてる人からの依頼が多いです。地平線会議のE本さんからの依頼が多いです。それだけ作品を持ってくれてるということで、感謝であります。
特に 二重に稼ごうと想ってるのではないです(笑)。
あくまでも愛の治療行為であります。
「繕い」をする場合、小さな切片も取っておいてくれたほうが善いです、蘇生のイメージの助けになるので。切片を使ったほうが善いのかどうかということも 段取りで考えます。なるべく使います。
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