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坪井さんが釣ったハリバットを描いています

 
「坪井伸吾・冒険展覧会2012」会場にて
ぼくは、人に見られると 創作に集中できないので 集中力を高めておいて 人が居ないときに一気に描ききります。(撮影担当のひとには、存在を消して 空気のようになっていて もらいます)
朝の開場までの時間に描きました。
画面は 模造紙を継ぎ合わせました
筆は 箒です(笑)

あらかじめハリバットについては 少し調べて和歌山へ入りました
手にしている作画参考資料は 開高健さんの写真集
実際作画のときに手にできるのは一冊だけです(あるいは一枚のデッサンとか)。開高さんの感じが ぼくの「ハリバット感」にもっとも合致した。だから、作画のときに 持つことにしました。このことは、写真を真似て描くということではなくて「魂の連絡機器」のような意味で 作画時に手にします。もちろん、写真も直接参考に成ります。
開高さんの助力をつながりながら 行ってくる。
つまり、未知の世界へ歩み入るときの「イクイップメント」のひとつとして必需というようなこと。

もう少し 書きますと。

こういう 短時間の創作過程というのは、
たとえば「息を止めて 何メートル潜れる?」みたいな感じに 似ています。
貝とか 居そうな場所を あらかじめ目星を付けてイメージしてから 潜るでしょう?
あの感じです。

で、息を止めながら 海中観察とか同時にしながら 手中に「貝」を収めて 浮上する。
ただ生還するだけじゃなくて いい貝を 大気(現実)に持ち帰ること。それが 作画創作。

描きあがった絵の写真が なかなか見つからない
ので、途中の写真を添付します。

創作中の写真が ぼくは、少ないです。希少です(笑)。

展示期間中、本物の魚拓と想った人も けっこう居たようす
それは、展覧会としての演出
いわゆるポーズ、つまり「ウソ」ということ。

まぁ、やっていいウソと ダメなウソがある。としたら、こういう「ウソ」なら 許されるだろ~。ということを アーティストたちは、いつも思考しています。

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