先日は、明治期の工芸芸術について 少し書きました。
卓越した幕府のおかかえ工芸師(刀職人など)らが居たことや、明治政府の主導連携も大きく作用してるとおもいますが。
社会文化が、育つためには、さまざまな条件が必要。社会が活性するなかで必要な条件を創ってゆく。
たとえば、市民たちが、必要条件を創ってゆくことによって、実際的に『社会』が出来てくるということ。(これは、たとえば、ウィリアム・モリスが やろうとしていたようなことだとおもいます)。
そのためには、国民らは たんなる消費者になっていたのではダメだとおもいます。消費者というのは、政府や企業へ上納するだけの人生。それは、人間らしい生き方ではないとおもいます。どれほど、どこにも負けない強い金持ちの居る国家に成ったとしても、市民の金銭が「仲間」の為に活きなくては、実社会が善くならないとおもいます。
食材も衣類も 応援したい人から買うのが善いとおもいます。外食も 応援したい店で食べる。応援したい会社ではたらく。とか。
資本主義社会で 人間が孤立すると、たんなる「消費者」に陥ってしまう。そして、無一文になると死ぬ。
家族は大切。
しかし、子育てのためだけに 仕方なく出勤するような社会性ではダメだとおもう。忍耐だけの仕事国民になってしまった。
社会を視る注意力や時間など無い。だれが、社会を支えているのか?知らないままに。
それでは、子供たちの未来は、さらに不幸な社会になってしまう。
「夢を持とう」と子どもたちに云いながら、
一方では カネしか通用しない社会を補強している。
けっきょく、とにかく『就職しなさい』と言う
夢を実現できるような社会を創ろうとしない大人たち
国策や企業の思う壺だと思います。
商品は、どんどん劣化高額。
人間能力を低下させる教育を徹底して、外付け器具と無能娯楽を販売。消費者は口をそろえて「貧乏には成りたくない」と言う。しかし、いくら円が強くなったとしても いくら高額な買い物をしても 商品が劣化していたのでは、善いもの優れたものは もう 買えない。
某大学勤務の友だちによると
経団連の主導で国策教育のスローガンが決まったそうだ。「稼げる人材の育成」。
かつての社会では、個人能力とか人間協力で成しえたことを、出来なくしてしまう教育と法律。
人間そのものの持つ能力を劣化欠落させておいてから、欠落能力補完機器や、各種保険を商品化して販売してゆく。これは、「人間の退化」を国家が推奨している証。「買い物」して楽をしたいとおもう以前に 磨けば必ず活きる だれしも持っている 生まれながらの基本能力を故意に奪われていることを 怒るべきだとおもいます。
人間から 友愛と思いやりを消去してゆく。これは、「教育」犯罪だと おもいます。
このような社会性が続く限り 不幸には際限がない。
日々にささやかな幸せを見出して生きてゆく事は大切だとおもうけど、不幸への観察力・想像力が欠落してはいけないとおもう。
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創作の世界も 同じように劣化荒廃している。
美術家の社会的仕事は よい作品を生み出すこと
それは「売れる作品」「稼げる作品」ということでは 決してなく。芸術として よい作品という意味。
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たとえば、千人が、相互理解・疎通連携しているような 村のような 風通しのよい学習舎があれば、
思想家もアピール自殺をしなくてもよいと おもいます。
一人一人が 社会と向き合うことはとても大切だとおもうけど、たった一人で社会全部を背負うのは無理だ。
千人が難しいなら百人でいい。百人がすぐには難しいならば十人でもいい。相談できる友だちが 一人でも居ることは 幸いなことだとおもいます。
小さなことから始めてみる
気持も 知恵も 金銭も 少しずつ集まれば 「力」になる
愛情と金銭が乖離せず併走していること
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またしても すごい 大仰になってしまいました。
このように 無茶を吐露できる場があることは 幸いだとおもいます。たぶん。
ぼくみたいな無駄な 役立たずの人間を許容できるような方向が きっと善い社会へむかう道です(笑)。
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添付写真は、カタクチイワシ
これは、先日書いた「蟹」のようには期間がかからない。
たくさん袋詰めに成ったのを入手するので、「カタクチイワシ」という種類としての全体特徴を把握することができます。
だいたい代表的な特徴を見つけて「感じ」を覚えます。
それから、一匹ずつ 視ながら創ってゆきます。小さいので「眼力」で包み込むように視る。描写というよりも「感じ」を重視しながら 集中しながら わりとアッサリ創っています。作品としての「活き」を止めないように。あとは、釉薬で「それっぽく」してゆきます。
出来たののモデルさんは仕事が終わったので、焼いて食べてゆきます。
まぁ、たくさん居ると リアリティも増加してるよーに見えるでしょ~。
小さな声が「力」になる
っていうことで、本文と 無理やりこじつけの添付
信楽土使用
釉薬は、二酸化マンガン・白天目・銀・そのほか 低温釉薬いろいろ。
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