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依頼を請けてから もう何年も経ってしまった。ほんとうに 申し訳ありませんです。ふつー ありえない。こんな遅延。
この数年間、依頼主との間で 取り交わした書簡やらメールの数は すごい。一時は、間に友だちに入ってもらったり。

なんで、仕事が遅いか?
実際的に 「漆用」のまとまった期間をなかなかつくれなかったのでありますが。

『できないものは、「できなかった」のであります』。
という、この一行を 今まで何千文字の言葉の集積で 書き綴ってきました。というわけであります。

ようやく 最終段階に入りました。
最期の金粉を蒔いています。
金粉は、二種類の大きさを蒔きます。まず、大きいほうを蒔いて、次に小さな粒を蒔きます。すると大きいのの隙間に小さいのが入り込んで密に成ります。キラキラ度が充実するというか…。

二段階で金粉を蒔くかどうかというのは、創り手の好みだとおもいます。
金粉は高額でなかなか買えないから、ぼくも、今後は一種類で済ますように成ってしまうのかもしれないし。まぁ、金銭で解決するところで、仕事そのものが劣化後退してしまうのは、ほんとうに不本意なのだけれども。しょーがないっちゃ しょーがない。筆についても同じくです。ほんとーは いい筆がほしいです。いい筆は、ほんとーに いい。けど高額。数千円から数万円する(笑)。漆の道具を完璧にそろえるとパソコン(マック)が新品で買い換えることができます。このパソコンは、もーダメです(期限切れのウインドーズだし)。文字変換すら遅い。手書きのほうが早いです(笑)。これからは、ブログは、手描きをスキャンして写真で貼り込むとか、冗談です、無理です。
ですから、どなたか、パソコンを譲ってほしーです。
たとえば、大阪の国際美術館の近所に お住まいのひととか…(笑)。

っていうか、
もー、「46号」ブログは、すごく偏ってるかも。偏ってる。
参画者(乗船者)にしか、わからないよーな出来事についてとか書くことがあるし。固有名詞というか個人名を書きまくってるし。広大な外洋を航海中なの(つもり)だけれども、ある意味、密室。
っていうか、自己閉塞してしまったらどーしよー。って、いつもおもう。いーのでしょーか?こんな作文の連打。わからん。

わからんのだけど。
地平線会議や野宿野郎とかを 知らない人も たまに見てくれている様子。
で、「おもしろい」とか、善い感想しか 得られないから、怖い。そりゃ、わざわざ、「ダメだ」を、言ってくれる優しい人は、居ないし。っていうか、ぼくは、ずいぶん ひねくれてる。卑屈だ。
イカン、変な感じになってきた。
はなしが 大きく スベっている。

漆の工程中は、風が厳禁。漆が埃を嫌うから。扇風機は使えない。
金粉を蒔くときは、息も止める感じ

この 皿は かなり善い作品。
ぼくには とても買えないです。骨董的価値もありそうな感じです。
それを まぁ、 ぼくのような者が…。ぁあ…。

いい感じの小さな和室で こういう器で 和を食しながら 人とゆっくり 話したいな~
縁側の向こうには 簡素な小さな庭があって
友だちが 上の句を詠む…庭に遊ぶ雀を視つつ イメージの時間をかせぐ
清貧な感じ そして豊か

今のところ 工程のすべてが 善い感じ それは幸い

数日前に 依頼主から 封書が届いてるのですが まだ開封してない
怖い…。
仕事が完了してから 開封するつもり。
ふつー。ありえない。こんな仕事人って。ごめんなさい。

愚人拝