「豊かな表現力」を身につけることと 作品を『創る力』は、ぼくは違うと思います。

表現力というのは、訓練やトレーニングとかでも獲得できると思っています。しかし「創る力」というのは、訓練や教育では、なかなか体得できないような気がしています。

「豊かな表現力」ということと、「作品を創る」ということは、別のこと。
表現力だけでは、作品は生まれない。用意周到な教育体系から作品は生まれない。…というような感じです。

「創る」ということが実感されて、タイムラグ皆無の体感(共同創作の場合は、何らかの共通体感)が育まれないと 「作品」は 立ち上がってこないです。特に 即興を主軸にする「創作」の場合、そのように思います。
そのために、アーティストたちは、さまざまな実験やワークショップを 創意工夫更新しながら くりかえします。

ただ、創造の誕生を待っていても、「気づき」が無ければ、種子は大河に ただただ流れて行くとおもいます。