2015-05-17 00.25.21


この作品も好きです。
この作品が、唯一「311以前に完成」していました。
2011年。震災直前に本焼き完成。

若干「重い」です。ちょっと「厚い」から。
シルエットとか釉薬とか、質感とかは、好き。大きさもまあまあ許容範囲内。

使用粘土は、彫刻の塑像の為のブレンド土です。1980年代後期の、自分が使用していた粘土。信楽土をベースに いろいろ混ぜている。

釉薬の『切れ』が 気に入ってます。
最初から計画してたのですが、どのように釉薬が「切れるか?」は わからないです。そこらへんは、偶然。
いちおー、事前にあれこれシミュレーションします。
釉薬の厚みとか、切れの大小とか。器の濡らし具合とか。それをやらないと、「切れ」すら 発生しないから。

雪か、クレバスか。流氷か フィヨルドか。とか、この作品の景色を いろいろ考えています。
空撮のような。俯瞰のような。
「白い世界」の このような「景色」は、漠然とイメージしてたのだけど。
よい「名前」が、いまも、想い浮かびません。

好きな作品です。
だけど、
『K島さんの茶器』として ちょい重い。ちょい厚い。ちょっと大きい。
ピンポイントで 受け手を想って創る作品は、厳しいです。K島さんのことを 知れば知るほどに。難しい。
悩みます。
「K島さん」「K島さん」「K島さん」の 茶器、って どんなだろー??? って、想いまくる。

「46号」クルーの武田さんが、ニューロンに見えるって 感想してくれました。
ニューロンって、物理系の何かかとおもったら、神経細胞なのですねー。ネットで初めて知りました。
いろいろなものにみえる作品に育っていってほしいです。

ということで、K島さんの茶器は、また いちから創ります。
もうすこし、小振りで もう少し薄くて 軽い。釉薬も再思考。
2015-05-17 00.25.09