ぼくは、すべての子どもたち(作品)を 愛しておりますが。
どの子が だれの ところに 嫁いで行くのか まったく 関知しない。「無責任な親」であります。

受け手の 里親の方がたも こどもを 選ぶことは できませんっ(笑)。
それは とっても 性格の悪い イヤな子かもしれませんね。

もちろん、ぼくは、今まで、すべての御客様に対して「作品は いつでも 返却していただいて いいです」と言っています。それは 生みの親の責務であるからであり、なによりも ぼくは子らを 好きだからです。出戻り大歓迎です。
画廊のマージンは返却できませんが、「差額は 必ず返します」と言っています。
ところが、今まで ただの一度も 子どもらは 生みの親元へ 帰ってきません。いったい、どーしたことでありましょーか?

里親のかたがたからは、感謝とか 仲良くやってるはなしとか そういう お便りが 届いてます。そして、生みの親である ぼく自身へ 「食べ物」とかを 送ってくれたり…。
まったく、ぼくは、「子どもたちに 食べさせてもらっている」ようなものであります。我が子を売って、親が ぬくぬくと 生きている。美術家というのは ほんとーに 悪魔のようですね。

親は まったく愚人無能軟弱無知なのに 子どもたちは 社会で がんばってくれている。
あー。まったく ほんと 「自分」というのが 情けないです。
こんな無能者だから ぼくなんか いつまでも 結婚も 子育ても できるはずがない。って ほんとうに おもいます。

ダメな親から 生まれた子どもが 必ずしもダメだとは限らない、でしょう。

ogata 2244-1