実家のちかくには ちいさな森がある


母親の足の筋力が 衰えて来た
歩行訓練をつづけている

森をくだる
はなしをしながら あるく

母親は 「好きな木がある」
という
好きな木は 何本かある という

「木は 若かった」と 母親はいう
四十年前に 移り住んだ

亡くなった友だちが 木に寄り添って休んでいた姿を想うのだそうだ
2016-05-14 14.57.01