ははおやから きいたはなし

こどものころ お年玉をもらった
親戚の集まりで たくさんの子どもたちのなかで ぼくだけがもらった袋を すぐにその場で開けて中を視て 怒られたそうだ
そのうえ 中に入っていた金銭が 気に入らなくて 袋ごと投げ出したそうだ
ぜんぜん おぼえてない

袋には 五百円札が入っていたそうだが
じゃあ、「これか?」と千円札を提示されたが、ぼくは「ちがう」と言うのだそうだ。で、じゃあ「これか?」と百円札とか 五十円とかを提示されたが、「ちがう」と言う。
じゃあ「これか?」と 十円玉を出されたとき ぼくは「そう、それ」と言って、納得して十円玉を欲しがった。
親戚のひとが「五百円は、きみの欲しい十円玉が たくさん集まって五百円に成ってる」と丁寧に説明するのだが、ぼくは、納得がゆかない。
ぼくは、どうしても「十円玉がほしい」と 主張。十円玉を一個もらって 大喜びだったそうだ。

中学のころ、変色した十円玉にタバスコをかけると ピカピカに成るのがおもしろかった。

金属で彫刻作品を創っていた頃 銅板で直方体や 立方体をたくさん創った
コンパウンドで磨いてピカピカにして 鏡面が美しくて ずっと眺めていた

いまは、銅系の釉薬を イワシの背中などに使っている

 

ここにいる

 

そうだんしながら  ときどきを

 

あ〜ぁ