2015-03-13 01.22.25


「灯油ストーブ」が こわれました

着火して すぐに消える

治さねばならない

これは、なにか 悪いものが 中に住みついたからにちがいない
油断していた
こんなに 高熱な箱に 魔物が棲めようはずがないと

開けてみた。

「やっぱりな」
っていうか、どれが 魔物か わからぬ

箱の内部は 得体の知れぬ者どもが ギッシリではないか
これでは、電化製品だろ〜。
灯油ストーブが サイボーグ化している いつのまにか…
そぉ 「いつのまにか」なんだょ これって

って、パソコン使いながら 書いてる自分だけども
ちゅうか、このパソコンの中なんか、もっともっと 意味不明がギッシリなのだろーし

このストーブの回路プレートなんかは、もう古典芸能なのだろ〜な〜
ダイオードとかトランスとか抵抗とか なんとかかんとかとか。
にしても ぼくには わからん サッパリだけど
なんだか 小さなインスタレーションアート(小さな展覧会場)を視るようだ これを(この時代の産物を)「かわいいな」とか おもうのは、やっぱり老人だな〜 自分は。

このストーブのように、ちょっと前の家電は、手術とか治療って感覚だったと想う。
いまは、違うな〜。民間療法では パソコンはなかなか治せない。っていうか、「合理便利」という病気を蔓延させてるでしょう。「もとどおりにする」意味が無いんだからな〜。ビックリです。

子どものころ 家電を 分解した
それは なんとなく「治せる」よーな気がするから(笑)。
う〜ん、「電気屋さんごっこ」だ。部品を取り出して並べるのが 楽しかった。

っていうか、機能している物まで壊していたなあ。「科学者(エンジニア)ごっこ」だ。あれは、やっぱし「関心」だな。人間の本能みたいなことだとおもう。それは、人間が いままで生存してきた経緯に直結するようなことでもあるかもしれない。

まあ、けっきょく、家電はバラバラで 元通りに組み立てられなくなる。組み立てても、部品が 余ってたりするし。子どもは「壊し屋さん」だ。

けど、部品が、余っていても 機能する物もあるから不思議だ

っていうか、
最近の電化製品は「機能 ありすぎ」ではないか?
パーフェクトに機能を使いこなしたら、利用者は「機械に成る」ということではないか?
機械(機能)に 従属してはいないか?

ぼくの使っている家電のほとんどは、いろいろな人からいただいたものです。パソコンもです。
もちろん、このストーブもですが。
この写真のヘッドランプもドライバーも 仲間から もらったものです。ありがとうございます。
ドライバーは、ぼくよりも先に他界した彫刻家が使ってたもの。「ぁあ、あいつは、いま、どうしてるかな?」とか想う。っていうか、そういう発想が もう幼稚だろうか?
死をつきつめて考えるのは しんどい。けど、合理的に「便利」の享受の中に生きるのも 苦しいことだと ぼくはおもいます。ぼくは「あいつのぶんも生きなければ」みたいな考え方が どうしてもできない。そのひとは 「そのひと」だ。
なにも 切れない 生きながら 対話の友だ。だから、ぼくは、工房で 想像に苦しく成ったときとか、旅路の先に歩んだ人たちと 話す。まさに 此処に居るように 話す。相談する。ぼくでは無い その人だからこその意見が かえってくる。ともに いきている。

故人を「生きている」という確証云々ではなくて、物語の発端を 日常に想うこと。たわいない日常に 宗教の必要の起源を 見つけること。とか。
なぜ、人類は(文明は) 宗教を必要としたのでしょうか? とか、言うと 大仰なだけだけど。

「価値」ってなんだ?
「意味」ってなんだ?
って 想います。

たとえば、金銭という合理を発明して 社会で実際に実用として使ってゆくのであれば
日々 いろいろ 相談しあって 信頼とか連帯とかの為に 模索実践してゆかねば 「金銭」の発明の意味が 活きないのではないか?
形骸だけが 横行してもなあ。それじゃ「買い物」で なにもかも 済んでしまう。

個々の人たちの 喪失は 買えない
っていうか、金銭で ほんとうに おぎなえるのであれば ほんとうに そのようにしたらいい。そのように してほしい。
完全補償したらいい。

だけども 漁獲を次々に海に戻さねばならない「漁師という仕事」に生きる人たちが 失った なにを 金銭が補償できるというのだろうか

昨日は、311の日。
ぼくの仲間たちは、誠実にネットに書いている。行動の人たちだ。

ぼくは、やっぱり不謹慎な人間だとおもう。

ぼくは、
どなたか、灯油ストーブ いただけないでしょーか?
ということを 遠回しに描いているだけの 自分。陳腐だ。

確定申告を逃避しながら 「エンジニアごっこ」を していた今日一日に 謝罪している
ぼくは、「小学二年生」の人生のピークのころから ずっと劣化してる。

ぃや、賃労働に抵抗するアーティストに対する 何者かからの陰謀かもしれない
この時期に ぴったり ストーブが壊れるなんて

2015-03-13 01.07.59

 


開けてみたけど ぜんぜん わからん
2015-03-13 02.45.23


どうでしょう?

なんだか 懐かしい
手作り感のある 風景

展覧会場の俯瞰のようであり 作品のようだ