ずっと 世界が止まったままならば なにも問題はない なにも 起こす必要はない けれども ときはつねに流れている こちらがじっとしていても明日がくる
だから 筆先は揺らがねばならない いつもふるえていなければならない 作品は とまらない 筆先は 視神経の先端が 画面に触れている 画家の切っ先 ◆
世界は音楽とおなじ いつもながれている
だから 音楽を描かなくては ◆
視力が ブレるのではない 眼力は つねに追いかける いまとリアルと併走している
だから 絵画がゆれる ◆