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枯れた花を飾るために 部屋をすこしだけ片付けました
やっぱり うまく描けなかった
絵がうまくなりたいけど まあ しょうがない
努力しないのだし 練習がきらいだし てきとうな性格だし
せめて 気の利いたことばでも添えたいが 言葉もうまくない
人の役に立つような仕事をしたかったが、それもできない
怠惰なのだから 楽をしたいのだから
枯れた花は ぼくの役に立っている
枯れた花は なにかを失ったのかもしれないけども
若いころに戻りたいなどと 想ってるようにはみえない
ときのながれに あるがままに 美しいと想う
過去では無い 過ぎ去った記憶ではなく
此処に時間の先端がある
世界のどこの国にも ただの一秒たりとも遅れをとらない時間の最先端がここにある
世界中の ただ一人も 此処の時間よりも先を生きている人間は 居はしない
まったく 寸分の差異もなく 同じときを だれもが生きている
人は いつも新しい
古いひとなど ただのひとりも居ない
明日、世を去る老人も 今朝生まれた赤ん坊も
もれなく、だれもが、世界の最先端を歩いている まさに今を
人は 古くならない
遅れているひとは ひとりもいない
枯れることは 古くなることではない
圧倒的な美麗を放つモチーフではないのだろうけれど
輝くオーラのような強烈なメッセージは無いのだろうけど 居るではないか 此処に
ぼくは 絵を描く事が大好きというわけではないけれど 絵を描く事によって 自分自身が 此処に同和する
こういうのは 女々しい絵画行為なのだろう
ほんとうに絵が好きな人は、こういう絵は描かないだろう
芸術でもなんでもない しみったれた絵
ああ 陳腐だ〜〜〜
書けば書くほど 描けば描くほど 恥ずかしい
ぼくは 遅れてるから
ぼくは 古いから
夢では無く 流行を追わなくっちゃ 嫌われる
想像ではなく 買い物をしなくっちゃ 怒られる
遅れないように 行列に並ばなくっちゃ 仲間はずれにされる
早くしないと 未来が 売り切れてしまう!
急がなくっちゃ 焦らなくては テレビを見て 比較して ただちに真似をしなくては
ああ もう 手遅れだ
ぼくは まにあわなかった
諦めよう
引き裂かれている(笑)
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