ぼくの創る花器は、「彫刻」作品なので
いまの日本社会のままでは 現実的には使いにくいかもしれない

彫刻作品として創ってゆくと 密閉度が高く成る。開口部が大きいと 「力が抜ける」感じがするから。
多くのかたがたから、もっと口を大きくしたら「花がたくさん生ける事ができますよ」と アドバイスをいただきますが。しかし、開口部を大きくすると「画一の目的」(花を生けるのだな、という概念)が形態よりもビジュアルとして突出してしまいます。
そもそも、陶芸作品としてのいわゆる「花器」と、「彫刻」は違うと想っています。ぼくの創る「花器彫刻」は、とくに植物を生けなくとも、「単体で彫刻作品として」展示することを優先しています。

バランスも かなり危ういです。
側面から視ていただけると 解りやすいと想いますが。倒れそうです。緊張感が必要だからです。花器として使うときは、両面テープで底面を固定するか、花器のそばを歩くときは、慎重に そ〜〜〜っと通過するとか工夫していただくしかないです。

この花器は、表裏リバーシブルに展示できます。表面はフラット。もう一方の面はボリュームがあります。

釉薬は、二酸化マンガン、鉄、銅など、金属系をブレンドしています。この彫刻作品の要素と合わせるためです。
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